2005年06月12日

ジョゼと虎と魚たち

ジョゼと.jpg2003年 日本 
原作:田辺聖子、監督:犬童一心、出演:妻夫木聡、池脇千鶴、上野樹里 他。

ハンディキャップを持った女の子ジョゼと、そこいらにいそうな大学生の恋のお話。
しかし、そこいらの恋愛映画とは一味違う。
大好きと花丸あげたくなるような作品だ。

祖母と孫(ジョゼ)の暮らしぶりから、望まれずに産まれてきた孫とわかり、それを恥じながらも祖母は愛情豊かに孫を育てている。愛情は豊かな朝食に表現され、大学生(妻夫木)がジョゼに惹かれるきっかけになるのだ。
暗くなりがちな設定だが、どっこいジョゼはたくましく生きている。たんたんと関西弁で毒を吐く。薄氷の上に立つような精一杯の強がりは、妻夫木ならずともいとおしくて抱きしめたくなる。
そして、自分を誰よりもよく知っているのだ。重過ぎる自分から男が離れたがっていることも…。
そんな逃げていく男に「エロ本」を手渡す心意気がいい。
理由を曖昧にして別れる男のしょうもない優しさがいい。
別れた後、同級生の彼女とよりを戻し歩き出した彼は、自分自身の不甲斐なさに泣き崩れ、一方ジョゼは、電動車椅子で颯爽と買い物に出かけ、いつものように朝食を作るのだ。
エンディングの「くるり」の音楽もジョゼの表情と相まってすがすがしいのだ。
posted by なりっち at 01:02| 香港 ☀| Comment(2) | TrackBack(3) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
TBありがとうございました。ほんとにいい映画でしたね。そうか「朝食」がキーワードだったんですね。ぜんぜん気付きませんでした(笑)。←映画音痴。「ハイウェイ」は最高。イントロだけでグッときちゃいます。フィクションなのに見終わって「ジョゼならちゃんと生きてゆけるさ…」とか考えちゃうぐらい感情移入しちゃってました。

ではでは。
Posted by マモル at 2005年06月12日 16:53
こちらこそ、TBありがとうございます。
映画音痴だなんて、マモルさんの温かい映画評大好きですよ。「モーターサイクル・ダイアリーズ」のライダーならではの感想も好きです。
Posted by なりっち at 2005年06月12日 18:44
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